製造業のための実践統計学

~統計学の基礎知識を活用した品質管理手法の習得〜

本セミナーの狙い

・本セミナーでは、製造現場における主に品質管理のために必要な基本知識・基本手法の習得を目指します。
・各手法のしくみ・統計用語の理解と共に、多くの事例演習体験により、実務に役立つ統計解析能力を身につけることを目的とします。
・受講後の実践的な活用のために、EXCEL2016を用い、受講者各自1台ずつPCによる演習を行います。
 (PCはご用意致しますが、持ち込みも可能です。)
・実践力を養うために「製造現場のための統計解析法(手法偏)」を併せて受講されることをお勧め致します。

担当講師

請園正敏

受講対象

・製造現場における統計学の基本的な知識、解析手法について学びたい方
・製造現場における品質管理業務等における統計学の活用方法について習得したい方
 (特に数学の知識は必要ありません。)

学習内容(キーワード・内容・分析事例)

(1)データの代表値について把握する。
  平均値(算術、調和、幾何)、分散、標準偏差、Z値、偏差値、正規分布、中央値、四分位数、外れ値

  いろいろな平均値の特徴と利用方法、バラツキの重要性と計算方法及び正規分布を利用した活用方法について学びます。
  ・生産量の平均増加率を求める。
  ・研修前後の成績を比較する。
  ・試験の成績から、Z値、偏差値を求める。
  ・ある工程における部品の長さの割合を求める。

(2)平均値の違いについて検討する。
  1標本t検定、2標本t検定(対応の有無)、有意確率、有意水準、不偏分散、効果量、検定力、ビッグデータ

  データの形式、データ量に合わせた検定方法及び分析結果の解釈方法について学習します。
  ・製造する部品の長さは一定かどうかサンプルから検討する。
  ・製造機械間における加工精度の違いについて比較する。
  ・同じ材料における2種類の試験機の加工性能比較について検討する。
  ・スモールデータとビッグデータにおける検定結果の解釈の違いについて検討する。

(3)比率の違いについて検討する。
  カイ2乗検定、分割表の検定、効果量

  2群以上の比率データに対する検定方法及び分析結果の解釈方法について学習します。
  ・改善案の実施前後における適合品数の違いを比較する。

(4)2群の関係について把握する。
  散布図、相関関係、積率相関係数、交絡要因

  2つの量の関係について、関係をグラフで把握する方法、数値で把握する方法について学びます。
  ・温度と生産量の関係についてグラフで把握する。
  ・温度と生産量の関係の強さを数値で把握する。
  ・接着強度と不純物含有量の関係について検討する。

(5)2つ以上の量の因果関係について検討する。
  重回帰分析(従属変数、説明変数、t検定、決定係数)、多重共線性(マルチコ)、ダミー回帰

  注目する量(売上高等)と、それに影響を与えると思われる量、質的データとの関連を明らかにする方法について総合的に学習します。
  ・接着強度と2種類の含有量との関係について検討する。
  ・稼働時間と不良品数の関係について検討する。
  ・稼働時間及び機種と不良品数の関係について検討する。


その他分かりやすい事例をとりあげる予定です。

(セミナーの内容は、一部変更される場合がございます)

 

・セミナー終了後、希望される方には業務への活用方法等についてご相談に応じます。

 
 
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