ある店舗において、20歳代、40歳代、60歳代の店員の顧客対応に違いが見られるかどうか検討するため、各年齢階層それぞれ5人について、顧客による好感度調査(10点満点)を行いました。年齢階層による好感度に違いは見られるでしょうか。
有意確率=0.03636、有意水準5%において、年齢階層による好感度に違いが見られることがわかりました。また、多重比較の結果、20歳代と60歳代において有意確率=0.04613となり、有意水準5%において違いが見られることがわかりました。
東京、名古屋、大阪の各支社における今年度12か月の売り上げの平均は東京が169億円、名古屋が181.9億円、大阪が170.7億円でした。各支社の数値を差とみなすか、誤差とみなすか検討してみます。
分散分析結果は(F(2,33) = 0.000)と有意であり、3支社の値を比較した場合に、どこかしらに差があることがわかりました。そこで、どの組み合わせに差があるかを調べるため多重比較を行ったところ、2-1(名古屋-東京)、3-2(名古屋-大阪)は有意で、3-1(大阪-東京)は有意ではないこと、すなわち名古屋はその他の支社から特出して売り上げが高いことがわかりました。