線形回帰分析(重回帰)

駅前スーパーにおける乗降客数及び取扱品目数と売上高の関係について検討する。

下の表は、駅前スーパー10店舗の過去10カ月の売上高と、売上高に影響を与えていると思われる要因のデータをまとめたものです。 売上高と、これら要因の影響について検討してみます。

表_線形回帰分析(重回帰)

出力結果

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売上高をY、乗降客数をX1、取扱品目数をX2とすると次の回帰式が得られます。 Y=0.0937 + 0.6056 × X1 + 0.4415 × X2 偏回帰係数のt検定を行うと、有意確率は0.00012、0.00043で、有意水準5%とすると、いずれも有意となります。 また、自由度調整済み決定経緯数は0.947と高い値となり、求めた回帰式で94.7%説明することが可能です。 以上から、求めた回帰式は、有用性が高く、売上高は、乗降客数と取扱品目数の影響を受けていることがわかります。

売上高と宣伝広告費、セールスマン数、世帯数の関係について検討する。

下の表はA社の昨年1年間の支店別売上実績と、売上高に影響を与えると思われる要因のデータです。 宣伝広告費、営業部員数、世帯数を独立変数、売上高を従属変数とする重回帰分析を行い、独立変数が売上高にあたえる影響について検討します。

表_線形回帰分析(重回帰)_2

出力結果

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売上高をY、独立変数をX1,X2,X3とすると、次の回帰式が求められます。 Y= 1.93 + 0.5578X1 + 1.1199X2 + 0.296X3 偏回帰係数のt検定を行うと、X1,X2,X3は有意水準5%において、いずれも有意です。 また、自由度調整済み決定係数は0.952で、求めた回帰式で95.2%説明が可能です。 従って、求めた回帰式は有用性が高く、売上高は、宣伝広告費、営業部員数、世帯数の影響を受けていることがわかります。